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“2020東京オリンピックを考える” ~港区民大学@TUJ開催しました

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今年で9回目の開催となる2015 港区民大学(英語)は、11月2日~10日までテンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)三田校舎にて全4回の一般向け市民講座として開かれました。

この講座は毎年、時宜に応じたトピックを軸にTUJの学長はじめ教授陣が、国際関係、政治学、社会学などそれぞれの分野の切り口で講義するシリーズです。港区との連携事業の一環で開講されており、今年港区から出されたお題は「オリンピック」。2020年へ向けて、ソフト面、ハード面ともに”おもてなし”の準備をいかに進めていくべきか…。

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2015 港区民大学@TUJ 11月6日講義の模様

11月6日(金)3日目の講義は、6月にTUJの最高教務責任者 兼 副学長に就任したアリスター・ハワード。今回初登壇となる当日は、講義直前まで準備にあたり、「just in time!」と笑顔で言いながら、通常スクリプト(原稿)は作らないのだけれど、と前置きしつつ、英語のリスニングの一助として受講者全員に講義録を配布してスタートしました。

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TUJ最高教務責任者 兼 副学長 アリスター・ハワード

「オリンピック開催は国民の意識を変えるか」と題したこの日の副学長ハワードの講義では、冒頭に”自分はスポーツの専門でもなく、今回の講義はオリンピックについての話ではない”と断ったうえで、自身の専門である政治学を軸にリベラルアーツ(教養)教育からみたオリンピックの捉え方と、国境を越えた学び、国際比較の観点から講義は進められました。

オリンピックの根底に流れる価値観として「普遍主義(universalism)」「国際主義(internationalism)」「進歩(progress)」の3つを挙げて論じ、講義後半には東京/日本がオリンピック開催において他国からの来訪者にどのような印象を持ち、評価されるかという点の投げかけをしてマイクを一旦置きました。”答えが一つではなく、さまざまな視点で考えるのがリベラルアーツ”として、受講者とのQ&Aにもたっぷり時間をとります。フロアからは「1964年との違い。福島復興、被災地から見えるオリンピックとは」、またTUJの学生から「多様な国籍、文化のバックグランドを持つ我々学生はこの2020オリンピックでどのような役割を果たしていけるか」など多くの声が上がり、まさに闊達な議論、意見交換の場となりました。

Q&Aでの闊達な議論の模様

Q&Aでの闊達な議論の模様

全4回の講義で、今年はのべ約150人の方々にご参加いただいて、幕を閉じました。

 

2015 港区民大学 『オリンピック』

~講義ラインナップ 11月2日、4日、6日、10日~

・レクチャー①: 「東京2020:更なるグローバリゼーションのための『社会インフラ』拡充の機に」 by TUJ学長 ブルース・ストロナク

・レクチャー②: 「オリンピック開催への準備は万端?:日本における外国語教育を取り巻く論争」 by TUJ人類学准教授 堀口佐知子

・レクチャー③: 「オリンピック開催は国民の意識を変えるか」 by TUJ最高教務責任者 兼 副学長 アリスター・ハワード

・レクチャー④: 「2012ロンドン、2014ソチから学ぶ2020東京オリンピック」 by TUJ政治学准教授 ジェームズ・ブラウン

 

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