テンプルこぼれ話

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東京消防庁からTUJ学部生ジェームズ・ピーターズさんに表彰状

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(左から)TUJ学長ブルース・ストロナク、同学部生ジェームズ・ピーターズさん、東京消防庁 松井晶範 救急部長、同庁 岡本透 麻布消防署長

この夏のリオ五輪まであと2か月。さまざまニュースが聞こえてくる今日この頃、東京でも2020年のオリンピック・パラリンピックへ向けて各所で取り組みが進んでいます。

東京消防庁では救急機動部隊を6月17日に発足、JR東京駅で発隊式が行われ、外国人観光客の搬送を想定した救急訓練で、TUJ学部生のジェームズ・ピーターさんが外国人役として登場しました。

去る23日には、東京消防庁から救急部長の松井晶範氏 と、麻布消防署長の岡本透氏がTUJにお越しくださり、過日の発隊式での協力に対し、ジェームズさんへ表彰状が贈られました。

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ジェームズさんは2年前から麻布消防署の消防隊員向けに英語を教えるボランティアも務めており、今回の協力要請につながったとのこと。2020年へ向けて外国人観光客のおもてなし、安全・安心確保の場で、国際色豊かなTUJ学生の活躍が広がります。

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どの国からTUJへ?中東編②~シリア出身 フラグ・バータベディアン(Hrag Vartabedian)さん

今年(2015年)夏学期に卒業したシリア・アレッポ出身のフラグ・バータベディアン(Hrag Vartabedian)さん。TUJでは国際ビジネスを学び、現在友人の貿易会社の立ち上げを手伝って活躍中です。

2011年シリア内戦の勃発により、祖国の家族の生活が一変し、フラグさん自身も困難な状況に立たされる中、TUJでの学業を続けられたのはノディン奨学金のおかげ、とノディン夫妻への感謝の気持ちも語っています。(ロバート・ノディン氏はTUJの理事会メンバー

今回は、卒業前に取材に応じてくれたフラグさんとのインタビューをもとに、英文にて紹介します。

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Hrag Vartabedian from Aleppo, Syria – Class of Summer 2015

Hrag graduated TUJ at the end of summer semester 2015. The interview below was conducted while he was a student and is posted here with some updates.

 

  • Tell us about your major and what you studied at TUJ.

International business. I studied at TUJ from Summer 2011 to Summer 2015.

 

  • Why did you come to TUJ?

I always wanted to come to Japan because my family used to have a trading business whose counterparts were mainly Japanese companies. My intention was to go to a Japanese university and to study mechanical electronic engineering, so that I could better help my family business grow.  But I discovered TUJ which I thought would suit me better in terms of international exposure and experiences.

 

  • How did you like your life and study at TUJ?

I arrived in Japan in 2010 when I was 18 years old and I enrolled in TUJ when I was 19. This was a very big change for me. I realized that the environment and the education system were completely different. Living in Japan and studying at TUJ was one of the best experiences in my life. With the great international community TUJ provided and the very interactive education system, I enjoyed communicating with students and teachers every day.

The location of TUJ is very exciting. Because it is in the center of Tokyo, my friends and I were always able to find something new and interesting to do after classes.

 

  • Tell us about the most memorable event at TUJ.

We had many events in TUJ whether organized by TUJ or by the students. However, the most memorable ones would be the events we had within the campus, such as the annual TUJ Film Festival. This was the most memorable event because all of the students gathered in Azabu Hall to enjoy the movies Communication major students produced. After the movies ended, students and teachers talked to each other while enjoying the food they provided.

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  • Did you encounter any difficulty or issue while at TUJ? If so, then how did you attempt to resolve it?

When I faced some difficulty in financing my education, I found out about the Noddin Scholarship by asking the Academic Advising Center about any scholarships the school provided. I was guided to Dr. Swanland’s office (former Associate Dean for Academic Affairs) who introduced me to the Noddin Scholarship. In order to receive the Noddin Scholarship, I sent a letter to the school explaining my situation and the reason I needed the scholarship. The school reviewed my background and informed me by e-mail that I was eligible for the Noddin Scholarship.

 

  • Would you like to deliver any message to Mr. and Mrs. Noddin?

Mr. and Mrs. Noddin helped me get through a very difficult phase of my life. It was very difficult for me to continue my education, however they helped me because they realized I was a student in need of help. I appreciate the hope and help they provided by helping me continue my education. I thank them for the great action they were taking to help students in need. They were not only helping students like me pass through a difficult time, but they also taught us to be giving and helpful to those in need. They were guaranteeing a following generation with similar, helping beliefs as theirs.

 

  • Tell us about your plans after graduation:

I graduated in summer 2015. My dream was to open up an office in Japan to restart our family business. The war which broke out in my home country in 2011 put my family into a very difficult situation, but I am trying my best to carry a hope in future with a power and strength of education I acquired through TUJ. (**Hrag is currently helping his friend’s start-up exporting company and travelling around the world.)

 

 

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どの国からTUJへ?中東編①~クェート出身ヒシャム・アリ(Hesham Ali)さん

 

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どの国からTUJへ?中東編①~クェート出身ヒシャム・アリ(Hesham Ali)さん

”多様性の海のようなキャンパス”―――学長ブルース・ストロナクがとある取材で表現しているように、ここテンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)では世界約60か国からさまざまな国籍、文化的背景の学生が学んでいます。「テンプルこぼれ話」では、”どの国からTUJへ?中東編”として、今回から2回にわたり卒業生お二人の”TUJストーリー”をお届けします。

*****

2008年秋学期からTUJに入学し、国際関係学とアジア研究学のダブル・メジャー(二重専攻)と日本語副専攻で、昨年(2014年)8月に念願の卒業証書を手にしたクェート出身のヒシャム・アリさん。

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TUJでの学びのハイライトは?との問いにヒシャムさんは、数多くの思い出の中でも2014年春学期の「クェート大使館でのインターンシップ」を挙げてくれました。TUJからも歩いてすぐのクェート大使館、まずはその美しい建物に魅せられたそうです。クェートでも著名な世界的建築家である丹下健三氏による設計で、その未来志向の現代的な建築作品の優美さに惹かれ、ぜひともここでインターンをしてみたい、と思ったのがきっかけだったとか。

クェート大使館は教育やチャリティの分野に非常に力を入れており、湾岸戦争の折に東北地方など日本全国から寄せられた支援のお返しとして、東日本大震災後には三陸地方はじめとして復興支援にも積極的に取り組んでいることが、印象的だったそうです。

ヒシャムさんのインターン期間は、専攻の卒業要件に含まれる単位取得のためのもので、合計140時間、毎日5時間をクェート大使館で研修した春学期(1月~4月)の間、「(毎日スーツで)暑い時でなくてよかった(笑)」と丘の多い上り坂を通った日々を振り返ってくれました。

インターンとして主に取り組んだのは大使館の窓口業務で、ビザ発給に関することや貿易関連で、自動車から化粧品まであらゆる分野で扱うボリュームも多く、日本とクェートの間の経済活動が非常に活発だということを実感したそうです。

クェートは産油国の中でも小国として、軍隊も持たず、国家としてチャリティに注力する「ソフト外交」を推進していることに間近に触れる貴重な機会で、ヒシャムさんは自国民としてとても誇りに思う機会ともなりました。

日本との歴史的な友好関係も、日本が原油掘削の技術移転でクェートの発展を支援してきたことによるもので、クェートでは対日感情も非常に好意的なお国柄だとか。日本の四国と同じくらいのサイズのいち小国として、大国に囲まれる環境ではいかに隣国と友好関係を築き、グローバル社会で共存の道をはかるかが国家としての重要指針ですが、アブドル・ラーマン・アル・オテイビ駐日クェート大使の社会活動に対する姿勢から多くを学ぶ貴重な機会だった、とヒシャムさんはインターンシップの価値を改めて感じたようです。

アブドル・ラーマン・アル・オテイビ 駐日クェート大使(中央)、新田辰雄 TUJ渉外担当(左)、とへシャムさん(右)(2013/2/25 クェート建国記念祝賀レセプションにて)

アブドル・ラーマン・アル・オテイビ 駐日クェート大使(中央)、TUJ渉外担当 新田辰雄 (左)、とヒシャムさん(右)(2013/2/25 クェート国建国記念祝賀レセプションにて)

ヒシャムさんにとってTUJでの大学生活は、「素晴らしい教授陣のもと、クラスの一員として得られた学びの機会は本当に光栄だった。メディアで伝えらえられる記事を読むだけでなく、世界で何が起こっているかを知り、考え、議論する、厳しい中にも実り多い時間を重ねた」と目を輝かせて語ってくれました。

子どもの頃からニンテンドーのゲームが好きで、高校卒業後は商業パイロットをめざしたヒシャムさん。健康上の理由からパイロットの夢はあきらめたそうですが、ご両親からの勧めで米国留学をすることになり、オレゴンにあるコミュニティカレッジで学んだあと、休暇中に日本で日本語を勉強したのがきっかけで、TUJへの編入を決意、6年越しでめでたく卒業を迎えました。

「小さいころから憧れていた夢がかなった」と日本での学びを謳歌しつつ、TUJを卒業した今も日本語学校で更なる語学のブラッシュアップを続けています。その語学力を活かしてキーワーズ・インターナショナル東京オフィスでビデオゲームのローカリゼーション/翻訳の仕事もパートタイムで務めながら、次なる目標として日本の大学院進学を目指しています。

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アート学科「卒展」 都内各所で開催中

TUJでは毎年この時期になるとアート学科4年生が、卒業制作の展覧会を開催します。作品制作はもちろん、会場探しからギャラリーとの交渉、企画、運営まですべてを学生が手掛けるもので、アートの世界では「卒展(卒業制作展 / Senior Exhibition)」というのだそうです。まさにTUJで学んだことの集大成を一般の方にもご覧いただく貴重な機会、学生たちも力が入ります。

既に会期終了したものもありますが、開催中、また近日開催のものにはお誘いあわせの上、ぜひお運びください。

 

March 6 – April 5  
TUJ Senior Exhibition: 
Hide & Seek 
Maya Nishide held an exhibition at Cafe Zinc in Shimo Kitazawa.
Maya Nishideさん: 下北沢・カフェジンクにて3/6-4/5開催。
 
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April 2 – 14 
TUJ Senior Exhibition: 
no flowers but champagne
Makoto Inoue is now holding an exhibition at Gendai HEIGHTS Gallery DEN.ST in Shimo Kitazawa.
“Come and see the exhibition as artworks speak themselves.”
井上 真さん:  下北沢・現代HEIGHTSにて4/2-14開催中。
「ぜひ会場までお運びください。お待ちしています」
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April 14 – 19 
TUJ Senior Exhibition: 
DAILY RHYTHM – photography & painting

Enkhzul Batjargal will hold an exhibition at Gallery Le Deco in Shibuya.
Enkhzul Batjargalさん: 渋谷・ギャラリー・ルデコにて4/14-19開催。

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April 15 – 23  
TUJ Senior Exhibition: 
ora pro nobis 
ficklemartyr
Sebastian Faison will hold an exhibition at parabolica-bis in Asakusabashi.
”est autem fides sperandorum substantia rerum argumentum non parentum”

[ now faith is being sure of what we hope for and certain of what we do not see ]

 Sebastian Faisonさん: 浅草橋・パラボリカビスにて4/15-23開催。
”信念は我々の望むものを確信し、我々の見えないものを確かだとする”
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どの国からテンプルジャパンへ?~ノルウェー出身 ナターシャ・ヴィックさん

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TUJの学部課程では、世界各国から集まった学生達が、東京麻布のキャンパスで一緒に学んでいます。学期によって多少の差はありますが、全体の7~8割を米国または日本の国籍をもつ学生が占め、残りの2~3割は世界40~50ヶ国の外国国籍の学生からなり、テンプルジャパンの学生の多様性を特徴づけています。今回はその日米以外の外国人学生にフォーカスし、「どの国」から来て「どういう経緯」でTUJで学んでいるのか、そして出身国のことや、日本での生活についてのお話を聞いてみようと思います。

今回お話を聞かせていただくことになったのは、北欧のノルウェー出身のナターシャ・ヴィックさん。ノルウェーと聞いて思い浮かぶものは何でしょう?ノルウェーサーモン、オーロラ、フィヨルド、白夜などでしょうか?ノルウェーは、北海道よりもずっと北、スカンジナビア半島の西側に位置した北ヨーロッパの国。面積はほぼ日本と同じですが、人口は約500万人。日本の人口が約1億3千万人なので、日本の約26分の1の人々が住む国です。地図で見るといかにも寒そうですが、近くを暖流が流れているせいで、北に位置しているわりには暖かいのだそうです。首都オスロはシベリアよりも北に位置し、オーロラを毎年見られそうな印象を受けますが、オスロ出身のナターシャさんによると、オスロでオーロラが見られるのは本当に稀なのだとか。実は、彼女自身、まだ一度も見たことがないんだそうです。オスロよりもっと北の地方に行くと見られるそうですが、「ノルウェー」イコール「オーロラ」という私の中でのイメージ、意外にもノルウェーの一部にしかあてはまらないということが分かり、驚いてしまいました。

そもそも彼女はどうしてノルウェーから、こんなに遠い日本にあるテンプルに入学を決めたのでしょうか?まずは、基本的なことから聞いてみました。

ナターシャさん:
叔父さんが日本に住んでいた関係で、日本にはずっと興味がありました。私が幼いころ、日本での叔父の結婚式に父が参列し、お土産に浴衣を買ってきてくれたんです。それが一番古い日本の記憶で、日本に興味を持つきっかけだったと思います。高校の時、日本語のクラスをとり、日本語をもっと上達させたいと思うようになりました。そのためには日本に行くのが一番と考えたのですが、語学学校には行きたくありませんでした。大学に進学して学位をとりたかったので、英語で授業を受けられる日本にある大学を探していたところ、知人からの紹介で、アメリカの大学の日本校であるテンプルジャパンの存在を知りました。

ノルウェーから日本に来て、カルチャーショックは大きかったのでは?

ナターシャさん:
(少し考えこんで)あまり無かったです。日本の映画や写真などを見ていたので、ある程度予想していたからかもしれません。あと、日本に来て始めはホームステイをしたのですが、とても良いホストファミリーに巡りあえたことの影響が大きいかもしれません。理解できないことがあると、ホストファミリーが丁寧に根気よく教えてくれました。そのおかげか、文化の違いに驚き落ち込んだりネガティブな気持ちになったりした記憶はあまりありません。

大分文化の違いがありそうだと思っていたので、その返答は意外でした!ホストファミリーのサポートがあったとはいえ、なかなかそうはいかないような気がしますが・・・?

ナターシャさん:
私の母はイタリア人で、日本に住んでいる叔父さん以外にも、海外に住んでいる親戚が何人かいるので、もともと異文化に対してオープンマインドな環境で育ったことが影響しているかもしれません。あと、嫌なこと辛いことがあっても、自分が楽しいと思えることをしているうちに、大体忘れてしまう性です。なので、辛い思いをしたことがあったかもしれませんが、実際は覚えていないだけかもしれません。ネガティブな気持ちになると、私の場合は、部屋に閉じこもっていないで、とにかく外に飛び出します!東京の街を歩いたり自転車で走り回っているうちに、嫌なことを忘れて元気になれるんです。実は「散歩をすると元気になれる」と、私たちノルウェー人は信じているんです。ノルウェーでは雨が降ろうが、雪が降ろうが、子どものころは外で遊ぶよう、外に放り出されて育つんですよ(笑)。そういえば、日本に来たとき、ちょっとした雨でも皆がいっせいに傘をさして歩く光景にびっくりしました。それは、ちょっとしたカルチャーショックといえるかもしれません。

なるほど!ナターシャさんには、カルチャーショックを受けても、うまく消化する秘訣がありそうですね。

・・・カルチャーショックはそれほどでなかったとのことですが、今はスラスラ受け答えができるとはいえ、日本語の習得はさすがに難しかったのではないでしょうか?

ナターシャさん:
実は、語学はなぜか得意で、人よりも苦労せず外国語を習得できるみたいです。母国語のノルウェー語と英語のほか、イタリア語、フランス語、スウェーデン語が話せます。語学は私にとって得意分野なのですが、数学がどうしても苦手です。。。今は、日本語と一緒に韓国語を勉強中です!

韓国語もですか!?

ナターシャさん:
はい。実は東日本大震災のあった2011年の秋から2学期間、韓国にも留学していました。震災後の夏、オスロで悲惨な事件(7/22 ノルウェー連続テロ事件)が起き、いてもたってもいられなくなりオスロに帰り家族との時間を大切にすごしました。静かで、平和で、私にとって特別な場所で、あのような悲惨な事件が起こったことと、日本での震災体験が重なって、さすがにストレスがあったのだと思います。全く別の環境で、気持ちをリセットするために、韓国に留学することにしたんです。梨花女子大という世界最大規模の女子大だったのですが、緑の多い広大なキャンパス、気の合う友人にも恵まれ、とても良い時間をすごしました。

その韓国留学を経て、2012年夏学期にテンプルジャパンに戻ったんですね。
その夏から出身地オスロ発のカフェ「Fuglen Tokyo」で働きはじめたそうですが、日本で、ノルウェーの文化発信地になりつつあるカフェで働くことで、祖国ノルウェーへの見方など何か変化はあったのでしょうか?

ナターシャさん:
Fuglen の海外進出第一号となる東京支店は、本店と同じくノルウェーのビンテージ家具が置かれて、日中はカフェ、夜はバー営業をしているところです。北欧のコーヒー業界は実はクォリティーが高くて、世界中から注目が集まっているということ、その北欧で焙煎されたコーヒーを日本で飲めるカフェとしてある雑誌に紹介されると、あっという間に週末は行列ができる人気店になりました。日本で駅前の自動販売機の缶コーヒーを買って、ほっこりしていた私が、まさか自分がオスロでも有名なカフェの支店で働くことになるとは思ってもいませんでした。著名人が訪れたり、コーヒーやインテリア関連のイベントを開催したりと、刺激的な職場です。私がノルウェー出身ということで、ノルウェーのことをよく質問をされるのですが、答えられないことも実は多くて残念な顔をされることがあり、申し訳ない気持ちになることがあります(笑)。職場ではコーヒー以外にもカクテルの作り方や、ノルウェーのビンテージ家具の知識も要求されるので、通常のカフェ以上に覚えることがたくさんあり、大変なところもあります。でも、ノルウェーといえば、「石油」と「サーモン」くらいしか知られていなかったのに、カフェを通して、コーヒーやそれ以外のノルウェーの魅力に、日本の方が興味をもってもらえるきっかけになっていることは、とても誇らしく思っています。その貢献が評価されたのかは分かりませんが、去年の秋にはノルウェーの大統領が訪れたほどです。ノルウェーでは、日本のマンガやテレビ番組が昔から放送されているので、日本に興味ある人がたくさんいます。2月に日本との間でワーキングホリデー制度が導入されたので、これからたくさんのノルウェー人が日本にやってくるんじゃないかと思います。日本の若者も、この機会を活用してぜひノルウェーに行って、日本以外の国のことも知ってほしいです。

ノルウェーと日本、今後親交が深まりそうな予感がしますね。最後に、将来について聞かせてもらいました。

ナターシャさん:
将来就きたい職業は、実はまだ決まっていません。来年にはテンプルを卒業する予定ですが、もしかするともう一度韓国に留学するかもしれません。でも、少なくとも10年はヨーロッパに戻らず、日本や韓国などアジアを拠点に活動していきたいという思いだけは、はっきりしています。今、欧州は経済的にも大変で、イギリスとフランスに留学し、5ヶ国語が堪能で優秀な私の友人でさえ就職先を見つけるのに苦労している状況です。それに比べると、アジアの方が今後のポテンシャルが高いと感じています。日本と韓国に留学して、たくさんの才能ある若いアーティストが埋もれていることを知りました。もし可能であれば、友人と会社を作って、彼らの作品を世の中に紹介するサポートができたらと思っています。それから、私は東京という街が大好きです。高層ビルの合間に古い民家があったり、こじんまりとした昔ながらの駄菓子屋があって、そこでおばあさんが店番をしていたり、知れば知るほど奥深い街です。通常のガイドブックでは見つけられない、私自身が道に迷いながら見つけた東京の隠れたスポットを紹介するガイドブックを作るというのも、心にあたためている計画のひとつです。

学業、カフェでの仕事、そして港区の小学校を訪問してノルウェーを紹介するボランティア活動をしたり、と多忙な毎日を過ごしているナターシャさん。彼女が東京中を歩きまわって見つけた、外国人の目を通して東京のスポット紹介するブログには、フォロワーもたくさんいるようなのですが、残念ながら現在は休止中とのこと。卒業まで多忙な日々は続きそうですが、再開したら見てみたいものです。彼女が作る東京のガイドブック、違う視点から東京を見る街案内として、日本人にも興味深い内容になっていそうで楽しみです。

w. watanabe