テンプルこぼれ話

テンプル大学ジャパンキャンパス 広報部blog


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どの国からTUJへ?中東編①~クェート出身ヒシャム・アリ(Hesham Ali)さん

”多様性の海のようなキャンパス”―――学長ブルース・ストロナクがとある取材で表現しているように、ここテンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)では世界約60か国からさまざまな国籍、文化的背景の学生が学んでいます。「テンプルこぼれ話」では、”どの国からTUJへ?中東編”として、今回から2回にわたり卒業生お二人の”TUJストーリー”をお届けします。

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2008年秋学期からTUJに入学し、国際関係学とアジア研究学のダブル・メジャー(二重専攻)と日本語副専攻で、昨年(2014年)8月に念願の卒業証書を手にしたクェート出身のヒシャム・アリさん。

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TUJでの学びのハイライトは?との問いにヒシャムさんは、数多くの思い出の中でも2014年春学期の「クェート大使館でのインターンシップ」を挙げてくれました。TUJからも歩いてすぐのクェート大使館、まずはその美しい建物に魅せられたそうです。クェートでも著名な世界的建築家である丹下健三氏による設計で、その未来志向の現代的な建築作品の優美さに惹かれ、ぜひともここでインターンをしてみたい、と思ったのがきっかけだったとか。

クェート大使館は教育やチャリティの分野に非常に力を入れており、湾岸戦争の折に東北地方など日本全国から寄せられた支援のお返しとして、東日本大震災後には三陸地方はじめとして復興支援にも積極的に取り組んでいることが、印象的だったそうです。

ヒシャムさんのインターン期間は、専攻の卒業要件に含まれる単位取得のためのもので、合計140時間、毎日5時間をクェート大使館で研修した春学期(1月~4月)の間、「(毎日スーツで)暑い時でなくてよかった(笑)」と丘の多い上り坂を通った日々を振り返ってくれました。

インターンとして主に取り組んだのは大使館の窓口業務で、ビザ発給に関することや貿易関連で、自動車から化粧品まであらゆる分野で扱うボリュームも多く、日本とクェートの間の経済活動が非常に活発だということを実感したそうです。

クェートは産油国の中でも小国として、軍隊も持たず、国家としてチャリティに注力する「ソフト外交」を推進していることに間近に触れる貴重な機会で、ヒシャムさんは自国民としてとても誇りに思う機会ともなりました。

日本との歴史的な友好関係も、日本が原油掘削の技術移転でクェートの発展を支援してきたことによるもので、クェートでは対日感情も非常に好意的なお国柄だとか。日本の四国と同じくらいのサイズのいち小国として、大国に囲まれる環境ではいかに隣国と友好関係を築き、グローバル社会で共存の道をはかるかが国家としての重要指針ですが、アブドル・ラーマン・アル・オテイビ駐日クェート大使の社会活動に対する姿勢から多くを学ぶ貴重な機会だった、とヒシャムさんはインターンシップの価値を改めて感じたようです。

アブドル・ラーマン・アル・オテイビ 駐日クェート大使(中央)、新田辰雄 TUJ渉外担当(左)、とへシャムさん(右)(2013/2/25 クェート建国記念祝賀レセプションにて)

アブドル・ラーマン・アル・オテイビ 駐日クェート大使(中央)、TUJ渉外担当 新田辰雄 (左)、とヒシャムさん(右)(2013/2/25 クェート国建国記念祝賀レセプションにて)

ヒシャムさんにとってTUJでの大学生活は、「素晴らしい教授陣のもと、クラスの一員として得られた学びの機会は本当に光栄だった。メディアで伝えらえられる記事を読むだけでなく、世界で何が起こっているかを知り、考え、議論する、厳しい中にも実り多い時間を重ねた」と目を輝かせて語ってくれました。

子どもの頃からニンテンドーのゲームが好きで、高校卒業後は商業パイロットをめざしたヒシャムさん。健康上の理由からパイロットの夢はあきらめたそうですが、ご両親からの勧めで米国留学をすることになり、オレゴンにあるコミュニティカレッジで学んだあと、休暇中に日本で日本語を勉強したのがきっかけで、TUJへの編入を決意、6年越しでめでたく卒業を迎えました。

「小さいころから憧れていた夢がかなった」と日本での学びを謳歌しつつ、TUJを卒業した今も日本語学校で更なる語学のブラッシュアップを続けています。その語学力を活かしてキーワーズ・インターナショナル東京オフィスでビデオゲームのローカリゼーション/翻訳の仕事もパートタイムで務めながら、次なる目標として日本の大学院進学を目指しています。

<MM>


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日本語でインターンシップ!留学生の挑戦☆

テンプルジャパンの学部課程は約6割が外国人学生で、日本語を学ぶ学生も多くいます。
以前、国際的な企業・団体でインターンを行った日本の学生さんの体験談をシリーズでお届けしましたが、今回は日本語を使ってインターン体験をした海外からの学生さんを紹介したいと思います。

今回のインターンシップ受け入れ先は、英文媒体を扱う出版社。さて、何を学び、どんな経験ができたのでしょうか。それでは、どうぞ!

English version follows after Japanese.

■ プロフィール
チェルシー・クラークさん(Chelsea Clark)。2年(Sophomore)のときにテンプルジャパンに編入し、今年8月に卒業。アジア研究専攻。

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◆インターン先:Japan Inc. Communications K.K..(70,000人以上の外国人読者を持つフリーペーパーMetropolisなど、英文情報誌を発行)

※今回のインターンシップは、フリーマン財団の支援による米国人留学生向けの日本国内プログラム

◆期間:2013年5月~2013年7月(週3回、15~18時間/週)

– インターンシップ先を選んだ理由は?
日本語と英語の両方を使えること、出版業界について学ぶことを目的としていたので、Japan Inc.は理想的な受け入れ先でした。

– 仕事内容は?
営業部に配属され、広告文言の編集や執筆、翻訳などの主業務のほか、ポスターやイベントの準備なども行いました。毎日日本語を使っていたことが翻訳スキルの向上にも役立ち、インターンが終わる頃には、当初に比べてずいぶん早く翻訳できるようになりました。

ある号を発行するとき、クライアントから特定の配布場所での配布部数をもっと増やせないかとのリクエストがあって、もう一人のインターンと私が配布先に部数増を受け入れてもらえるよう電話をすることになりました。彼女(日本人ではない)と私は、緊張して何を言えばいいのかわからなくならないよう、あらかじめ日本語の台本を用意。ちょうどテンプルのビジネス日本語クラスで電話のかけ方などを学んでいたので、良い実践の機会となりました。

仕事として電話をかけるのは初めてだったので、わからないことを聞かれたり言われたりするのではないか、つまらないミスをするのではと、最初は本当に緊張していました。しかし、何本か電話をすると慣れてきて、もう怖さも緊張もありませんでした。日本語のビジネスの電話対応を易しくするパターンがあることに気づいたんです。常に丁寧に話し、同じフレーズを使う。もし会話中に小さなミスをおかしても、「念のため確認させていただきます」など、電話対応に役立つフレーズはたくさんあります。

– 日本語はどのようにして学んだのですか?
日本語は以前通っていた大学とテンプルのクラスで学びました。授業、エッセイやプロジェクトに熱心に取り組み、難しくても自分がやりたいトピックを選ぶようにしていました。自分への挑戦にもなり、ストレスを招くこともありましたが、より多くの文法や単語を学ぶのに役立ちました。テンプルで過ごした数年間に出会った先生方なしでは、現在の日本語レベルまで到達できなかったと思います。

– 一番大変だったことは何ですか。また、どうやってそれを克服しましたか。
インターンを始めた頃、最も大変だったことのひとつは、さまざまなレベルの日本語に遭遇したことでしょうか。なかには、私の理解のレベルを遥かに超えたものもありました。データになっていないテキストを翻訳するときには、知らない漢字をウェブ辞書で検索する選択肢はありませんでした。一緒に働くインターン達のそれぞれの強みを互いに知った後は、仕事を分担して効果的に仕事をするようにしました。たとえば、紙ベースの日本語から英語への翻訳は日本語のネイティブスピーカーがやる、というように。素早く仕事を終えるためだけでなく、楽しみながら学び合うために、どのようにチームとして働くかを学びました。

– インターンシップの経験は、将来どのように役立つと思いますか?
日本語力に自信もつき、同時に小規模の会社で働く経験もできました。日本で働きたいと考えているので、さまざまな種類の日本語の資料を見たり、ビジネス日本語を経験できたことは、絶対に将来に役立つと思います。また、オフィスはとてもフレンドリーな環境で、快適で温かな職場の重要性も実感しました。

– 将来の目標を教えてください。
この夏に卒業したところなので、目下の目標は日本企業に就職することです。初めの準備は少し大変でしたが、教授や就職部そして友人にサポートしてもらえたことに、とても感謝しています。就職活動は怖いものだと思っていましたが、エントリーシートを書いたり面接を受けてみて、正直に自分を表現すればチャンスはやってくると感じています。

将来は、海外事業を拡大している日本企業に就職して、国際的なキャリアを積みたいと考えています。私の父は国際的な企業でずっと働いてきましたが、私自身も同じようなキャリアを目指したい。国際経験のある人材を雇用する企業が多くなり、女性が長く働ける機会がますます増えている今の日本にいられることが嬉しいです。

1. Why did you choose Japan Inc. to do internship?
My main aim for the internship was to make sure I would be able to use both Japanese and English and also to learn more about the publishing industry, so Japan Inc. seemed to be a perfect match.

2. What were your tasks/jobs there?
I was a sales intern, so most of my tasks included editing, writing, and translating advertisements. There were other tasks I was able to do, such as designing posters and prep work for events. I used Japanese every day, so it really helped my translations skills and I was able to translate much more quickly at the end of the internship than when I first started.
During one magazine issue, a client had requested if they could send additional pamphlets to our distribution points, so another intern and I called the distribution points to ask them if it would be alright. The other intern and I (she also wasn’t native in Japanese) wrote a Japanese script before we started calling so that we wouldn’t get nervous and forget what we wanted to say. I had just taken a business Japanese class at TUJ and we learned how to make phone calls etc, so it was a great opportunity to use what I learned in class in a real situation.
At first I was really nervous because it was my first time making a business- related phone call- I was afraid that they would ask or say something I didn’t understand or that I would make silly mistakes etc. After the first few calls however, I got used to it and wasn’t scared or nervous anymore. I realized there is more of a ‘pattern’ when making business calls in Japanese which actually can make it easier- you will always speak politely and say the same phrases, so even if you make some tiny mistakes during the conversation, there are so many ‘set’ phrases like「念のため確認させていただきます」that you can master to make calling easier.

3. How did you learn Japanese?
I learned Japanese through taking classes at my previous university and at TUJ. I always tried to do extra work for classes, and for essays and projects, and pick topics I wanted to do even if they were difficult. Doing this helped me challenge myself; although it sometimes led to a lot of stress, it really helped me learn extra grammar and vocabulary. I could not have achieved the level of Japanese I have today without all the wonderful teachers I’ve had throughout the past few years at TUJ.

4. What was the biggest challenge during your internship? How did you overcome that challenge?
One of the hardest things during the internship at the beginning was being exposed to various levels of Japanese- some of which was far above my level. At times there were documents to translate which weren’t on the computer, so using a web dictionary was not an option to look up kanji I didn’t know.
There were several other interns I worked with, so after we got to know each other’s strengths, we split up the work so we could work effectively. For example, if there was something that needed to be translated from J-E but was only on paper, a native speaker of Japanese would do that. We learned how to work as a team to not only get work done quickly, but also to enjoy our work and learn from each other.

5. How do you envision your experience at the internship will help you in the future?
The internship helped me to gain more confidence in my Japanese and as well as giving me the experience of working at a small company. Because I want to continue to work in Japan in the future, the exposure to a wide variety of documents in Japanese along with the exposure to business Japanese will definitely help me in the future. The office environment was very friendly, which helped me realize the importance of having a comfortable, warm place to work.

6. Please tell us your future goal or your plan after TUJ.
I graduated this summer, so my goal for now is to get a job at a Japanese company. The preparation in the beginning was a bit challenging, but I have had support from my teachers, the career office, and friends the whole time, so I am very grateful. The idea of shukatsu used to be very intimidating and scary to me, but through the process of writing entry sheets and going to interviews, I feel that if you just be yourself then the right opportunity will come along.
I hope to get a job at a Japanese company that is expanding overseas, and hopefully establish an international career in the future. My father has always worked internationally, so I’d like to seek the same type of career. I’m happy to be in Japan now, because I think that there are more and more companies which are open to hiring people with international experience, along with increased career opportunities for women.

職場の皆さんとランチミーティング

職場の皆さんとランチミーティング

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インタビューに答えてくれたクラークさんは、アメリカ出身。子供の頃は、海外のインターナショナルスクールで日本人の友達に囲まれて育ち、日本を訪れたいと思うようになったそうです。高校卒業後に来日してから、ますます日本を好きになり、留学を決めたとか。

また、アジア研究を専攻した理由は、「働くにしても生活するにしても、ただ日本語が話せれば良いという訳ではなく、それ以上にその国の文化や歴史をしっかり理解しなければいけないから」。在学中は、読書を通して日本語をできるだけ多く読むようにし、また家庭教師をするなど、生きた日本語、文化や習慣を経験することにも努めたそう。今では、日本語環境において、自信を持ってコミュニケートすることができるとおっしゃっていました。

日本の“就活”にもチャレンジしつつ、企業とのミスマッチを防ぐためにも正直さを大切にしているというクラークさんに、心からエールを送ります!

(Kunimatsu)


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インターンの星-File 25 【食品輸入企業】

第25回目は、食品輸入企業 株式会社AGENDAでインターンを行った小林さんのインタビューです。どうぞ!

■ プロフィール
小林茂雄さん(Shigeo Kobayashi)。国際ビジネス専攻の3年生(Junior)。将来はITベンチャー企業でWebプロデューサーやWebマーケターになること。

◆ インターン先: 株式会社AGENDA

◆ 期間: 2011年9~2011年11月 (週3回、22.5時間/週)

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■ インターン先を選んだ理由は?
業種ではなく、小規模の会社に限定してインターン先を探していました。担当をはっきり決めて仕事を行っているイメージがある大企業と違って、少人数の企業だと一人が関わる仕事の種類が多くさまざまな業務に携われると思ったんです。そのほうが、任せてもらえる仕事や成長機会も豊富にあるに違いないと。急激な円高もあり、この時期に輸入業で就業体験ができることも貴重だと思いました。
その頃、金融業界にも興味があったので、代表の方がAssociation for Women in Finance Japanのボードメンバーであることも志望動機のひとつでした。

■どんな仕事・経験をしましたか?
期待していたとおり、初めての業務をたくさん経験させていただきました。在庫・発注管理やコスト分析をはじめ、新規のお客様への商品紹介まで。始めは難しくても、徐々に慣れて成果が出てくると楽しいです。実は、ホームページやオンラインショップなどウェブサイト製作にも挑戦しました。ブログは書いたことがあっても、サイト製作は全くの初めて。ガイド本やネットで独学・研究して懸命に取り組みました。このとき、ITが生み出す変化というものを体感して、IT業界で働きたいという新しい目標につながっていきました。

■印象に残っていることは?
オーストラリア大使館で300人規模のワインガーデンパーティーがあり、そこで会社としてブースを出しました。AGENDAの商品を多くの方が試食しておいしいと喜んでくれる、それがとても嬉しかったです。

■最後に
商品を取り扱ってもらえるよう電話で案内したり、ウェブサイトを構築する仕事は、実際に携わるまで知識やノウハウがなかったのでやはり大変でした。でも、新しいことにチャレンジするのは楽しいし、バイタリティの源にもなります。社員が数名の会社でインターンできる機会は、なかなかないですからね。AGENDAでインターンシップが出来て本当に良い経験になりました。

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(Kunimatsu)


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インターンの星-File 24 【ピープル・ツリー】

第24回目は、フェアトレードを行っている企業でインターンをしている斉藤さんのインタビューです。どうぞ!

■ プロフィール
斉藤光紗さん(Misa Saito)。国際関係学専攻の4年生(Senior)。2年前にレイクランド大学からTUJに編入。2011年夏学期に、アメリカ大使館商務部でもインターンを行っており、今回が2回目のインターン。

◆ インターン先: ピープル・ツリー

◆ 期間: 2011年9~2012年3月予定 (週2回、18時間/週)

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■ インターン先を選んだ理由は?
社会事業に興味があって、実は以前からピープル・ツリーのウェブサイトをチェックしていたんです。インターンを募集しているという情報をそこで見つけて応募しました。

■どんな仕事・経験をしていますか?
PR部門に配属されて、雑誌の掲載管理やトレンド調査、マーケティングなどアシスタント業務を行っています。英語力を生かして海外の資料や文献なども幅広く活用。まだインターンを始めて2ヶ月ほどなので、これから、もっといろんな仕事に携われるのを楽しみにしているところです。
School of Fair Tradeという学生にフェアトレードを広めるプロジェクトでは、小学校での講義イベントなど、よりバリエーションのある仕事が展開されています。こちらにも積極的に関わっていけたらと思っています。

■印象に残っていることは?
雑誌で特集として取り上げられたり、イベントでお会いした皆さんがピープル・ツリーに興味を持ってくださっていたのが、とても嬉しかったです。

■最後に
社会事業に関する書籍はたくさん発行されているので、それらを読んで概要を知ることはできますが、私は実際に働いて知りたいと思いました。ピープル・ツリーのミッションは、商品を売って利益を上げることだけではなく、販売を通してフェアトレードの認知を上げていくこと。つまり、社会貢献とビジネスの両面を持つ事業を行っています。現場で働くことで、その難しさや、わかったことも多く、いろいろと考えさせられることがあります。
私がすばらしいと感じたのは、皆さんの意識です。それぞれの部署がどういう業務を行っているのかお互いに理解し、直接話し合いができる場があり、常に改善しようとする姿勢。また、生産者の方と一緒になって、変化を起こそうとしている真剣さ。
将来は、どんな形でも社会事業に関わっていきたいと思っています。他の仕事を選んだとしても、フェアトレードで売られている服を買うだけで活動に協力していることになりますから。

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(Kunimatsu)


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インターンの星-File 23 【ネット販売企業】

第23回目は、ジュエリーのネット販売を行っている企業でインターンを経験した高尾さんのインタビューです。どうぞ!

■ プロフィール
高尾紘基さん(Koki Takao)。国際ビジネス専攻の4年生(Senior)。中央大学から、アメリカの大学へ編入しビジネスを学ぶ。周囲の人の日本に対する印象が薄かったことから、反対に日本に留学する人々に興味を持ち始める。彼らと交流したり共に学びたいと考え、TUJに編入。
2011年夏学期卒業後は、既に内定している来春の入社までボランティア活動のため東北に赴く予定。

◆ インターン先: ネット販売企業

◆ 期間: 2010年5~8月 (週2回、20時間/週)
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■どんな仕事・経験をしましたか?
業種はジュエリー販売ですが、少人数で店舗を持たないネット販売企業だったので、基本的に自宅勤務でした。朝、スカイプでミーティングして、優先順位が明記されたタスク表に沿って業務を進めていました。主にプレスリリースやウェブサイト用の翻訳、マーケティングリサーチなどでしたが、上司に依頼される仕事は何でもトライしました。リサーチは授業でよくやるし、翻訳も得意なので、その二つはスムーズに楽しくできました。ダイヤモンドについても、とても詳しくなりました。

■印象に残っていることは?
大変だったのは、会社の一員として外部と折衝すること。商工会議所、販促品の見積もり依頼、プロモーション活動など、面識のない方々と基本的に一人で話したり交渉したりしないといけなかったので、戸惑うこともありましたが、とにかく行動して仕事を進めるように努めました。
僕の信念は“落ち込まず、前に進むこと”です。
大学ではビジネスを学ぶと同時に、精神的なタフさも身についたと思います。授業では、実戦さながらにビジネスプロジェクトを組んだり、グループでディスカッションをすることも多いので、少しのことでくじけていたら、何もできません。前進あるのみです!

■最後に
初めて外国人の上司と働くことができて、将来に役立つ経験ができたと思います。4月からは社会人となり、ずっと希望していた「ものつくり」に関連した仕事に就く予定です。
日本が持っている技術で世界に貢献ができる仕事。商品を提供するだけでなく、たとえば現地生産などで雇用が生まれ、人々が豊かになっていく。そういった業務に携わっていきたいと考えています。

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「タフであること」。
それはTUJの学生の多くが持つ強みだと思いますが、高尾くんのタフさを物語る逸話を聞くことができました。アメリカで大学に通っていた2年間で、約7000~8000の英文を暗記したのだそうです!

授業で発言ができなくて悔しい思いをした。
ディスカッションで発言したい、言いたいことをきちんと表現したい。

その気持ちから、使いたい単語やフレーズを含んだ文を新聞やテキストから抜き出し、声に出して覚え使っていったのだとか。それが山となり、7000~8000という数字に!
情熱とガッツで続けた2年間。その後、TUJに編入して高学年になるにつれ、授業の難易度もあがっていき、さらに突き進まざるをえなくなったとか…。

そんな彼の夢は、世界遺産と自然遺産を全てめぐること(同感!)、広い庭を持って木をたくさん植えること(同感!)だそうです。

(Kunimatsu)