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テンプルジャパンのNon-traditionalな人たち(4)――原田美奈子さん(学部課程在学中)  航空会社勤務から子育てを経て大学へ

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社会人学生ご紹介シリーズ4回目は、2012年秋からテンプルジャパン学部課程に在学中の原田美奈子さんにお話を伺いました。原田さん1

――入学までのご経歴を簡単にお願いします。

東京の短大で観光学を学び、1992年に卒業後、日本アジア航空(当時)に入社しました。客室乗務員としてアジア各地を飛び回り、飛行時間は約6700時間にも達しました。途中の2001年、休職制度を使ってコロンビア大学の英語研修課程に1年間留学。英語に磨きをかけつつ、大学の近くにある病院で長期間ボランティアとして働くこともできました。この病院ボランティア、子供に本を読み聞かせるというような仕事かと思って気軽に応募したのですが、いきなり集中治療室に配属されてびっくり(笑)。でもたいへんいい経験になりました。帰国後、復職して客室乗務の指導教官を務めていましたが、子供ができたのを機に2005年に退職。その後は、息子が小学校に上がるまでずっと子育てに専念していました。

――なぜテンプルに入学を考えたのですか?

子供が学校にいくようになって次のことを考える余裕ができたのですが、手は離れたといっても、やはりフルタイムの仕事に戻るのは難しい。とすれば、大学に戻ってちゃんと学士号をとりたいと思ったのです。実は以前からアメリカに留学したいという夢があったのですよ。ほんとうは短大卒業後に渡米したかったのですが、周囲に反対されて諦めたという経緯があって。コロンビア大学でも英語研修の後そのまま学部に進学することも考えましたが、ちょうど9/11のテロ事件と重なったこともあって、やはり帰国・復職の道を選びました。今回も、できれば夢だったアメリカの大学に行きたいけれど、家族を残して実際に留学するのは無理。ということで、テンプルジャパンを選んだのは自然な流れだったと思います。日本の大学にも社会人入学制度はありますが、まったく考えていませんでした。

――入学してからこれまで、勉強はいかがですか?

2012年の夏にAEP(アカデミック・イングリッシュ・プログラム)のProgram 3に入学して、次の秋学期には学部課程のブリッジプログラムに進学できました。アメリカの大学は勉強が大変だということは、コロンビア大でも見ていたので覚悟はしてましたが、実際は予想以上でした。ブリッジでは学部の科目を1コース履修できて、それがスージー・ジマーマン先生のHuman Sexualityのクラスだったのですが、これがまた厳しくて・・・(笑)。クラスはほとんどが外国人でしたが、最初のテスト1では私を含むクラスのほとんどが落第点だったんじゃないでしょうか(笑)。ネイティブの学生と一緒に行う最後のプレゼンテーションも、AEPで練習していたのとは比べ物にならないくらい大変でした。でも、がんばったおかげで最後はAマイナスの成績をいただいて修了できました。

家庭と両立しながらなので、今学期も2コースの履修にとどめていますが、それでも授業のない火・木も含めてほぼ1日中勉強しています。もちろん、家にホコリがたまらない程度の最低限の家事はしていますけれど(笑)。

――専攻は決めていますか?卒業後はなにを?

最初から心理学をやりたいと思って入学しました。子供を産んで育てているうちに、発達心理学に興味がわいてきたからです。また、子供の心理だけでなく、その「ママの心理」も研究したいですね。子供の虐待などいたましいニュースが後を絶ちませんが、追い込まれる母親の気持ちも理解できるところがあるのです。卒業したらスクールカウンセラーや児童相談員のような仕事で、人の助けになれたらと思っています。また、子供のバイリンガル教育にも興味があるので、テンプルのTESOLで勉強することも視野に入っています。

――社会経験がおありということで、若いクラスメートから相談を受けたりしませんか?

(航空会社で指導教官時代の原田さん)

(航空会社で指導教官時代の原田さん)

そうですね、とくに就職に関して相談を受けることは多いですね。

航空会社では教官として面接にも関わりましたから、企業の採用の基本的な流れとか面接時に注意する点など、経験の範囲でアドバイスしています。国際的な仕事では、いまやTOEIC満点は当たり前という時代。客室乗務のような接客の仕事なら、やはり見るのは「人物」ですので、学生時代に何をやってきたかを積極的にアピールできるといいのではないでしょうか。

――原田さんのように子育てが一段落したとき、次を考えて悩むママさんは多いと思います。「学び直し」という選択肢について、アドバイスがあればお願いします。

先学期Woman Studiesのコースをとったとき、先生がおっしゃっていた言葉が非常に印象に残っています。「日本の女性は(子供を産むと専業主婦にどどまっていることが多いので)、それまで受けてきた教育をまったく生かしていない。優秀な頭脳も知識も経験もあるのに、もったいない」というのです。本当にそのとおりだと思いました。私の周りにも学歴があって仕事の経験もあって優秀なママはたくさんいるのに、子供の食事、勉強、送り迎えと、まるで子供のマネージャーのような生活に甘んじていて、持てる能力を社会に還元できてないのです。

でも長いブランクのあと仕事に戻るには、やはり自信がないかもしれません。それならば、もう一度学校に戻ってスキルを磨く、という選択肢もあると思います。私は学士号が欲しかったので大学学部に戻りましたが、大卒の学歴があれば大学院にいくという選択肢もあるでしょうし、学位を目指さなくても生涯教育のような勉強の場はたくさんあります。「時間がない」という人も多いのですが、時間は作ればなんとかできるものだと思っています。

クラスメートからお姉さんのように慕われている原田さんは、試験の前などクラスメートを自宅に招いて勉強会をやることも多いそうです。きちんと勉強したあとは、いつも和気あいあいのパーティになるとか。子育てと両立しながら学士号を目指す姿は、学内外を問わず周囲にきっとポジティブな影響を与えていることでしょう。私もお話を聞きながら、原田さんの明るく前向きなエネルギーをひしひしと感じました。これだから取材はやめられません!(笑)(中川)

テンプルのNon-traditionalな人たち (3)―デボラ・ドナートさん(2013年9月卒業)

テンプルジャパンのNon-traditional な人たち(2)― 本多裕美子さん(2012年卒業)

テンプルジャパンのNon-traditional な人たち(1)―玉置元哉さん(Academic English Program学生)

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