テンプルこぼれ話

テンプル大学ジャパンキャンパス 広報部blog

大学生に勉強させるには

1件のコメント

今日の日経新聞で、中教審の大学教育部会が「学生が授業以外で主体的に学ぶ時間を増やすよう各大学に求める提言をまとめた」という記事を読みました。

提言そのものを読んでいないので断片的になりますが、「専門家が提出した調査結果」というのが添付されているらしく、それによると

日本の大学生の勉強時間は1日4.6時間(授業を含む)

だそうです。

え?授業を含んでこの時間?いくらなんでも少なすぎませんか?(我が大学時代は棚にあげるとして)

さらに、記事中の棒グラフを見ると、勉強時間「1時間未満」というツワモノが1割も!

1日1時間も勉強しない「大学生」がいるのですね。

一方、11時間以上勉強する学生も15%くらいいますが、比較対象のアメリカとなると「11時間以上」が実に6割を占めています。なんなんでしょう、この差は。

なんでも誇張して自己申告が多めになりがちなアメリカ人気質と、がんばってるところ見せるとカッコ悪い的な日本人の謙遜体質も、少しは影響しているような気もしますが・・・

ただ、テンプルジャパンの日本人学生・卒業生に聞くと、謙遜はどこへやら(笑)、「人生であんなに勉強したことはない」「あれほど勉強したら、どこへいっても怖くない」といった言葉がよく出てきます。(卒業生コメント集はこちらからどうぞ)

半分宣伝になってしまいますが、やはりアメリカの大学の学生は総じて勉強時間が長いんだと思います。

さて、中教審の提言によれば、日本の大学生の勉強時間がこんなに少なくて済むのは、自主的な予習・復習があまり必要とされないからだそうです。

だから大学は「予習・復習をしっかり行う課題解決型の授業などを中心にすべき」で、そのためには、

• 学生が事前に準備しやすくなる内容の濃いシラバス(授業計画)の整備
• 体系化されたカリキュラムの整備
• 授業を補助するスタッフの充実
• 教室内のICT(情報通信技術)機器や図書館機能の充実

などの仕組みが必要だとのこと。

・・・つまり、今のシラバスは内容が薄く、今のカリキュラムはちゃんと体系化されてない、ということになってしまいますが、これ、シラバスやカリキュラムは大学の基本の「き」だと思っている一般人にとっては、結構なショックじゃないでしょうか?

さらに驚きなのは、提言が国に対してこうした大学の取り組みを財政支援するよう要請した、というところです。

「大学生に勉強させる」ためのコストは、だれが負担するのが公正なのか、あらためて考えさせられた記事でした。(中川)

(2013.01追記)
日経新聞記事中の棒グラフに言及した部分に誤りがありました。
これは、日米の大学生の1週間あたりの授業に関連する学習時間を比較したものですが、これを「1日」と読み誤って表記してまいました。
記事で使用されたデータのオリジナルは文科省のウェブサイトに掲載されています。
お詫びして訂正いたします。(中川)

大学生に勉強させるには」への1件のフィードバック

  1. 日米の学生における勉強時間の差、非常に参考になりました。

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