テンプルこぼれ話

テンプル大学ジャパンキャンパス 広報部blog

(続) 玉石混交 ネット上の無料コンテンツ

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現在、テンプル大学 現代アジア研究所ウェブサイトの改訂に取り掛かっています。
長い間、既存の構造のまま新しいコンテンツを継ぎ足してきた結果、目立たせたいコンテンツが埋もれてしまうなど、情報の整理が必要になってきたからです。
現代アジア研究所では毎月数回、どなたでも参加できる公開レクチャーを開催しています。
レクチャーの様子をビデオに納めてウェブサイトで公開しています。

先日、少しだけ撮影のお手伝いをしてきましたが、これがなかなか大変。。。
慣れない撮影機器の扱いもそうですが、一番大変なのは著作権、肖像権など
さまざまな知的財産権について気を使わなくてはならないことです。

他の教育機関を参考にと思い調べてみたら、

マサチューセッツ工科大学(MIT)の「オープンコースウェアの導入方法」と題したウェブサイトにたどり着きました。オープンコースウェア(OCW)とは大学等の高等教育機関で提供された講義をウェブ上で一般公開する活動を意味します。そして世界で一番最初にオープンコースウェアのウェブサイトを立ち上げたのがMITでした。

MITの講義と現代アジア研究所の公開レクチャーとでは性質が異なりますが、「ビデオを公開する」という部分では共通しているので参考までに読み進めてみました。

ウェブサイトではチームの編成、撮影方法、アクセス解析や閲覧者へのサポートなど、OCWの導入についてこと細かに書いてあり、知的財産権については

  1. 講演者、スタッフ、参加者全員からOCWとして公開することの許可を得る
  2. サードパーティー製の資料、音楽、写真などを使用する場合は、著作者の許可を得る、得られない場合は使用しない
  3. エンドユーザ(閲覧者)には、OCWの理念(教育目的で無償提供)の範囲内で映像の複製や再利用の許可を与える

など、

当たり前と言ってしまえば当たり前のことが書かれていましたが、
当たり前のことほど難しい時もあり、良い復習となりました。

それよりもこのウェブサイト、「What is Opencourseware?」という内容から始まるのですが、そこが最も印象的でした。
MITが定義するOCWの理念とは「教育者、学生、全ての学習者に講義や資料をウェブ上で無償提供し、教育を前進させること」とあります。

利益をもたらす対象と具体的なベネフィットとして以下を挙げています:

ユーザー、国際社会の利益

  • 教育者:授業や研究に利用できる
  • 学生や学習者:学びの機会が増える
  • 発展途上国:教育支援に繋がる

教育機関、コミュニティの利益

  • 教育機関:教育機関の使命を前進させ、イノベーションを促す。卒業生として、コミュニティの一員としての誇りを生み出す
  • 学科・部門:学科を動画で紹介することで、教員と学生の確保に役立て、電子教材の導入を促進する。教員同士の繋がりを促進する
  • 教員・学科:OCWを活用することで学問に貢献できる、教員は自身とその研究内容を広く紹介できる。また教員としての価値を高める など
  • 学生:学部、教科選びのための情報収集、補足教材として活用できる

OCWの趣旨に賛同し導入を決めた場合まずはこの理念を全員で理解することこそが、コストや手間といった導入の妨げとなる壁を低くし、協力に繋がり、最も重要であるという印象を受けました。

インターネットが普及した現在、OCWは、教育機関が持つ知識や学問を最大限活用するための1つの手法なのかもしれません。また、先日のw.watanabeさんの投稿にもあるとおり、ネット上には信頼性の高いものから低いものまで無数の情報が混在しています。それが良いか悪いかは別として、OCWは信頼性の高い情報源としての役割を果たすことは確かです。

(浦元)

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