テンプルこぼれ話

テンプル大学ジャパンキャンパス 広報部blog

大丈夫かな、日本の将来。

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先日15日付の朝日新聞に
「『世界水準の大学』目標に有力研究者アジアで争奪戦」
という記事がありました。
今、国際競争を勝ち抜くためには科学技術の発展が不可欠だと、
「世界水準の大学」を目指した取り組みが
アジア各国で行われているんだそうです。
紹介されていたのは、韓国、中国、シンガポール。
この記事を読んで、日本の将来がとても心配になってきました。

まず教育熱が高いと評判の韓国では、
2008年から「世界級大学」という計画が進行中とのこと。
ノーベル賞級をはじめ外国院研究者を招く大学を支援し、
日本円にして130億円の予算(昨年度)をつけたそうです。
既に、ノーベル物理学賞を受賞した教授をカリフォルニア大バークリー校から
新設研究所の所長に招いた大学も。

「千人計画」という目標をかかげているのは、
40年近く日本が保ってきたGDP世界第2位の座に王手をかけた、中国。
2008年末から始められ、世界レベルの研究者1千人を
海外から引き抜くという目標だそうです。
勢いづいている中国。あっという間に目標達成させてしまいそうです。

そしてシンガポール。
「国内に一流大学」を作り上げるという取組みを政府が支援しているそうです。
同国の科学技術庁長官の言葉が紹介されていたのですが、
「我が国は世界とつながっていないと消えてしまいそうな小さな国。
学生はみな留学させたいが、金がかかる。
だから国内に世界一流の大学を作ることが重要」とのこと。
それはそうです、それが一番ですよね。
ストレートで意気込みを感じる言葉だと思いました。

日本もやはり2007年から「世界トップレベル研究拠点プログラム」として
優秀な海外研究者を国内に呼び込むために5大学を選び、
一大学あたりに年間5~10億円の支援を10年間行うという取り組みを開始。
英語だけで研究できる環境を整備し、現在約200人の外国人が研究しているのだそうですが、
朝日の記事によれば日本の研究規模からすると多くはないんだそうです。
「こちら(シンガポール)は政府の必死さが違う。
海外から見ると日本は閉ざされた国。実力はあるのにもったいない。」
こう語るのは、京都大を定年退職後、シンガポール大に招かれた
がん研究者の伊藤嘉明教授のコメント。きっと、肌で感じる違いがあったはずです。

新政権の重点政策の子ども手当て(これは厚生省予算ですが)は、
子供のいる家庭にはありがたいとは思うのですが、
教育・研究関連予算は削られこそすれ、その質量を充実させるような政策は聞こえてきません。
2010年の政府予算案では文部科学省の予算額が
過去30年で最高の伸び率となるなかで、
高校無償化のしわ寄せにより、大学関係予算は減額になったと
1/27の読売で報じられています。
周りのアジア諸国が世界レベルを目指して国を上げて頑張っている中、果たして日本は?
科学技術の発展だけでなく、必死に努力する近隣諸国にあっという間に追い越され、
いつの日か日本が望まぬ鎖国状態に自ら陥ってしまわないか。。。。
テレビや新聞から、そんな心配をしてしまう今日この頃です。
(次回はもっと明るい話題を取り上げたいと思います!)

W. Watanabe でした。

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