テンプルこぼれ話

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America Falling, Asia Rising…?

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今月初め、英の教育情報専門誌Times Higher EducationのTop 200 World Universitiesの2009年版が発表になりました。特集記事見出しは「Asia Advances」=アジア勢の台頭です。

Top 200に入った大学数の多い国順に並べてみます(カッコ内は前年の数)。

1 位  米国 54 (58)

2 位  イギリス 29 (29)

3 位  カナダ 11 (12)

3 位  日本 11 (10)

3 位  オランダ 11 (11)

6 位  ドイツ 10 (11)

7 位  オーストラリア 9 (9)

8 位  スイス  7 (7)

9 位  中国  6 (6)

10 位 ベルギー  5  (5)

10 位 香港  5 (4)

10 位 スウェーデン  5 (4)

確かに北米の大学は5つ減ったというものの、これだけ見れば、米英加の英語圏大学が圧倒的な強さを誇っていることに変わりなく、アジア勢は「台頭」というほどかなあ?という気はします。

ちなみにトップ18までは、ハーバードを筆頭に米英の独占で、トップ30に入ったアジア勢は東大(22位)、香港大(24位)、京大(25位)、シンガポール国立大(30位)のみです。

このTHEランキングが発表になる数日前、米の教育専門誌クロニクルでもAmerica Falling / Asia Risingという記事が載っていました。ここで「アジア」というのは香港、中国、台湾、韓国、シンガポールの話(つまり日本にはまったく言及がない)で、これらの国では官民あげて高等教育への投資を増やしている(なのにアメリカは税収減を理由に教育費を削っている)、という現状をレポートしています。

しかし、どの指標を見てもまだまだダントツなのに、アメリカのこの危機感、焦りはどこから来るのか?

唐突ですが、ここで世界の企業の株式時価総額ランキングを見てみます。理論的には本日現在の順位も出すことは可能ですが、調べるのが面倒なので(すいません)、少々古いですが今年5月にフィナンシャルタイムスが掲載したのを引用します。それによると、2位がペトロチャイナ、4位が中国商工銀行、5位がチャイナ・モバイルと、トップ10に3つも中国企業が入っています。

数年前まで外資系金融の広報に勤めていたとき、時価総額ランキングはよくPRにも使いましたので馴染み深いのですが、トップ10に中国企業が入るなんて、当時は想像もしませんでした。時代も変わったものだなあとつくづく思います。

あまりに乱暴なのは承知のうえで、敢えてこの2つのランキングを比べてみると、ビジネスの世界と高等教育の世界との格差、というか「時差」みたいなものを、読み取る人もいるかもしれません。

アメリカの危機感の裏には、「うかうかしていると教育も・・・」という焦燥と「やはり我々が1番でなければならない」という強烈な自負があるように思います。

ところで日本は、少なくとも経済力では2番だったはず。しかし、経済に限らず世界の中での地位が少しずつズリ落ちていくことに、国民全体あんまり危機感は持ってない、というかむしろ諦観している・・・と感じるのは私だけでしょうか? (中川)

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