テンプルこぼれ話

テンプル大学ジャパンキャンパス 広報部blog

見限られた米国?

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3日の朝日新聞に、「米国見限る元留学生たち」という記事が載っていました。

 

「有能な人材が欧米から中国に戻ってきている。昨秋の金融危機後から『回帰』が加速している」のだそうです。ハーバード大で学び卒業と同時に上海に戻った男性の、「中国には今チャンスがあふれている」という言葉が引用されていました。

 

ちょうど同じタイミングで出た、米の教育専門誌クロニクルの記事。こちらは、アメリカの大学にやってくる留学生の状況をレポートしています。

 

それによると、今年1~6月に中国人向けに発給された学生ビザは、前年同期比なんと43%アップ。理由は、中国における大卒生の就職難です。もちろん経済的にそれだけ余裕のある家庭が増えたこともありますが、 なにより外国留学の経験は、(母国での)就職に有利と考えられているのだそうです。

 

中国人はアメリカを、「よい仕事を見つける場」ではなく、「よい教育を受ける場」として位置づけ始めているということですね。そういう意味では、日本人の留学感覚に近くなってきている、のかもしれません。

 

一方、アメリカの国別留学生数で最多のインド人。こちらの学生ビザ発給数は同31%ダウンだそうです。理由は卒業後、米国での就職が厳しいから。同じ「新興国」と括られがちですが、このあたり中国とインドの大きな違いが見えます。

 

ところで、日本人の米国留学は?以前のブログにも書きましたが、減ってます。その昔は「洋行帰り」なんて言葉ありましたけどね。もう「憧れ」なんてないし、米国に行かなくても「よい教育を受けられる」のは幸せなことですが、一方で、日本に帰国後、留学経験が就職の際にそれほど有利に働かない、ということかもしれません。グローバルスタンダード≒アメリカンスタンダードに対する獏とした反感もあるかもしれません。朝日の記事とは違う意味で、日本人も「米国を見限っている」ようです。

 

しかし、行ってみないとわからないのが留学。体験してみないと比べられないのが教育。

 

30万人受け入れるだけでなく、送り出す方も増やす努力をすべきなのでは?大学も企業も。・・・と思いますが、あんまりそちらの議論は聞かれないようです。

(中川)

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